VUCA(Volatility変動性/Uncertainty不確実性/Complexity複雑性/Ambiguity曖昧性)いう言葉に現されるように、現代社会は、わずかな未来すら予見することが困難になっています。
90年代以降、インターネットとITの進化により、世界のビジネスが光の速さで動きはじめました。
一方、ものづくりの世界では、物としての単なる性能や品質といった価値は市場の要求を超えるようになったことで、企業間の優位性は小さくなりました。高い技術を持った日本企業が、後発の外国企業に容易に代替されてしまい、大企業すらも衰退の憂き目にあっています。
大量生産・大量消費の経済成長社会の価値観を引きずったまま、新しい価値創出(イノベーション)への投資を怠り、IT産業へのシフトも大きく出遅れた日本は、かつて世界の時価総額ランキングを牛耳った栄華は見る影もなく、日本トップのトヨタ自動車ですら世界29位、日本2位のソニーは世界92位に甘んじています。
GAFAに代表されるビッグテックや中華圏企業が時価総額ランキングの上位を占め、世界の商流を掌握していますが、ビックテックや大企業でなくとも、事業会社が競争力を維持して生き残っていくためには、彼らのように社会を変えるような新しい価値を提供していく必要があることは、誰もが理解できます。
しかし、会社組織の中での出世競争やポジショニングが最大の関心事という、経済成長時代の価値観を引きずった組織が、それを生み出すことは容易ではありません。
そういった組織が上辺だけのイノベーション活動を推進しても、なかなかうまくはいかないでしょう。
そのような組織では・・・
既存商品と一線を画すような新しい事業や商品を開発したいが、担当者やチームから良いアイデアが出てこない
部署横断チームをつくって多様性を活かした開発を目指すが、うまく機能せず結局設計担当者任せになってしまう
マーケットインによる商品開発を目指すが、声の大きな顧客や営業担当にヒヤリングするだけの御用聞き開発になっている
何が正解か誰もわからない開発領域のはずなのに、確実性を求め、出来ない理由を指摘することだけは一級品の上司や役員が、挑戦を妨げ可能性の芽を摘んでしまう
新しい商品やサービスは、天才的なアイデアマンや優れた起業家でなければ生み出すことができないのでしょうか?
世間を驚かすような新しいビジネスは、既存企業よりもスタートアップ企業や起業家から生まれることが多いように思います。しかし実際のところ、スタートアップ企業がアイディエーションに優れているというよりは、事業化に失敗して潰れていく膨大な数の企業の中から非常に低い確率で、優れた企業が残っている、というのが正しい理解でしょう。つまり、失敗を許容しながら挑戦を積み重ねることが、イノベーション創出のポイントだといえます。
既存企業の開発においても、挑戦と失敗を多く積み重ねることが重要ですが、起業家のような発想力を持った従業員がいることは稀ですし、天才的なアイデアマンを雇用することも簡単ではありません。
したがって、天才的なアイデアマンや優れた起業家ではない社内の人材が、挑戦と失敗を積み重ね、良いアイデアを生みだしていく必要があります。
そのためには、社内の人材が、モノコトに対して常にイノベーティブに考え、発想し続けるような仕掛けが重要になります。
システムデザイン思考は、あらゆるモノコトをsystemとして捉えて可視化することで、多様な人たちを巻き込みながら、イノベーティブに価値を発想するための方法論です。
システムデザイン思考を学ぶことで・・・
モノコトを創造的に考えるための方法論を習得する
モノコトを創造的に考えてしまう“思考のクセ”がつく
創造的かつ建設的な議論ができるようになる
新しい解を導くためのイノベーティブな問いを建てられるようになる
個人の思いつきや偶発的な発想ではなく、専門性の異なる他部門や顧客を巻き込んだ、創造的なアイディエーションができるようになる
商品開発に限らず、経営戦略・販売戦略などあらゆるプロジェクトに展開ができるようになる
システムデザイン思考を学び、新しい価値を創り出すことができるスキルとマインドをもった人材になりましょう。
日程:6時間✕1日
適正受講者数:10~30人
対象者:商品開発担当者、営業・生産・品質などものづくりに関わる担当者
費用:◯◯◯◯◯◯
内容:システムデザイン思考の基本的なフレームワークを学び、体験する
期待されるゴール:
システムデザイン思考の基本の考え方とフレームワークを知る
フレームワークによって、開発部門以外の非専門家を交えた創造的なアイディエーションができるようになる
内容
レクチャー
Lecture1|システムをデザインするとはどういうことか
Lecture2|イノベーションの正しい理解
Lecture3|抽象度のコントロールについて
Lecture4|新しい問い(インサイト)について
Lecture5|Design your designwork
Lecture6|Effectuationから考える開発者マインドの在り方
システムデザイン思考のフレームワークと体験ワークショップ
Framework1|正しいブレーンストーミング ~思考の解空間を拡張する~
Framework2|親和図法と2軸図 ~イノベーティブな価値軸を見つける~
Framework3|Vlaue Graph ~目的と手段を構造化して可視化する~
Framework4|Causal Loop Diagram ~世界をシステムで記述する~
Framework5|Customer Value Chain Analysis ~消費の源泉となる価値連鎖を可視化する~
クイック・アイディエーション
ゼブラブレスト
強制連想法と進化思考アプローチ
日程:5時間✕4日:期間2~3ヶ月
適正受講者数:10~30人
対象者:◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
費用:◯◯◯◯◯◯
内容:◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
期待されるゴール:
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ ※内容検討中
下川 哲平
株式会社A&Mコンサルト|専門コンサルタント